このブログでは以前も軽く触れたが、5年後にはセミリタイアしたいと思っている。いわゆるサイドFIRE。
僕は倹約家である。投資はちょびっとだが、種銭はこれまでの努力もあり、それなりにある状態。(ウン千万)
就職氷河期で就活に大失敗した僕がセミリタイアを視野に入れだしているこの現状は素直に自分でもビックリである。
インターネットでいわゆるセミリタイヤブログを眺めていると、僕くらいの額面でリタイアしている人もいるので、日々リタイヤしたい欲求が高まっている今日この頃。
改めて僕の状況
20代はブラック企業で長時間労働なのに収入が少なく、苦労の連続だった。この苦労は過去を美化するわけじゃないけど、人として成長できたと思う。その後30代で体験する社会の理不尽さに耐えることができたし、「会社に期待する方がアホ」というアイデンティティを確立できた。
所詮労働者は利益を上げるための駒やからね。会社は耳障りの良いキラキラワードで騙してくるが(今はそのキラキラワードを使う側なのが嫌で嫌で仕方がない)
ちなみに30代は決して高年収ではないが、それなりの収入でコツコツ資産形成。
投資は最低限株と投資信託。ただ、投資額は本当に最小限。パートナーもフルタイム勤務で同じように倹約家なので、ふたりでメインは貯金で資産を築き上げている。
とにかくお金が貯まるのが好きで、毎月資産を全部excelにアウトプットするのが習慣という、なんともまぁ堅実中の堅実という夫婦である。
セミリタイア目的と背景
理由は簡単。趣味や思い出づくりにもっと時間を割きたい。僕の場合はもっと映画見まくりたいし、ゲーム、旅行に時間を使ってみたい。
こう書くと、単なる怠け者にも感じてしまうが・・。
最近ふと思う。
あまりにも人生という時間全てを捧げてやしないか!?
思えば22歳のとき、時は就職氷河期。
あまちゃんすぎた単なる大学生だった僕には社会はあまりにも厳しかった。もうコテンパン。
そこで僕に深く刷り込まれたのはたったひとつ。恐怖だ。「社会は怖い。防衛しないと甘くみると一気にやられるぞ」
それ以来、ずっと休職もせず、真面目一本、嫌な仕事や理不尽にも耐えながらなんとか生き残ってきた。氷河期世代の人からすると、この「生き残る」という感覚はわかってもらえると思う。
仕事はもちろん楽しいときもある。現場で自分の力で結果を出せた時はめちゃくちゃ仕事にのめり込んだし、自己肯定感も上がった。おかげでポジションも上がることができたが、でもだからと言ってなんなんだ。会社という小さな組織で右往左往。四苦八苦。たまに客観視するとそんな自分が馬鹿みたいに見える。
就職した時の最初の感覚が今も残っており、根本的に会社を信用していないし、周りが本気で会社のために働いているのを見ると尊敬する。もちろん今の会社は盤石のグループだし、信頼して良い会社なんだろうけど、残念ながら僕は根本の価値観が違っているので、他の人みたいに盲目的に会社のために!という働き方は無理だ。
思えば20年間ずっと生き残るために仕事人間だった。僕の世界は90%が仕事。逆にいうと、仕事を除けば自分には何が残るんだ?何もない。
いい加減、ここまで頑張ったんだから自分の時間を持っても良い頃だ。そして、仕事以外の自分を作りたい。自分探しとかいうと2000年代に流行った自分探しの旅チックに聞こえるが 笑
お金を溜め込むのも限界。お金を貯めても幸せにはなれないんだなとこの歳になってやっとわかった。
そろそろ自分の幸せのためにお金を使う時が来たのだと思っている。
ちなみにこのようなことをぼんやり考えていた時に「DIE WITH ZERO」という本に出会った。まさに今の僕に刺さる本だ。
「ゼロで死ね」というコピーが僕にとってはものすごく斬新。なんせ、20年以上セコセコ貯金してきましたから・・
この記事を読んで共感してくれる人がいたら、ぜひ読んでほしい。人生で何が大切かを考えさせられる本です。読みやすいので一気に読めるよ。
5年後の目標
これが5年後の目標。
やっぱり資金計算をもっと精緻にやらないと怖い。お金の不安はどこまでやっても不安なんだと思うが、できれば今の資産は目減りさせずに生きていけたら不安感は軽減されるはずだ。
(ちなみにブログ月5万円はこういう雑記系では多少ハードル高めに感じる。でもやれることはやる。)