僕はなぜか昔からチャリンコが好きだ。ママチャリ、もといシティサイクルは物心ついた時からずっと乗っていた。人力でスイスイ進めるのが魔法みたいで面白く、いつも自転車に乗って移動していた。大学時代の同級生の女の子にも自転車の扱いが上手いと褒められたのを今でもよく覚えている。
単なるお世辞かなとも思うが、なかなか自転車、しかもボロいチャリンコを褒めることなんてないから、本当にそう思ったんだろう。
さて、最近どんな自転車に乗っているかというと、6年ほど前にTREKというアメリカのロードバイクを作っている会社のクロスバイクを買って楽しく乗り続けている。ただ、自宅近辺はアップダウンが激しい町なので、もっと楽に移動したいということで、今年電動クロスバイク(e-bike)を購入した。
これもアメリカのロードバイクを作っている有名メーカーであるspecialized。そのe-bikeであるvado sl4.0だ。セール中だったとはいえ、一台30万円。
しかも、これを夫婦1台ずつということで2台ふんぱつして購入した。少々値がはったが、事情により車を手放してしまい、その代替移動手段の一つとして買った(扱い)なので、車の維持費を考えるとそこまで高額でもない(はず)
ちなみに、このvado4.0はEQモデルを購入。EQモデルとは、簡単にいうと荷台がついているモデルのことだ。
実際にモノを運ぶには荷物をくくりつけるか、荷台のつけるバッグが必要。今回、荷台につけるいわゆるパニアバッグを買ったので、写真多めでレビューしていきたい。
パニアバッグとは
いわゆる自転車の荷台にくっつけるバッグのこと。左右それぞれにバッグをつけると、それなりの量の荷物を運べる。
こんなやつだ。
もともとチャリ好き&旅行好きなので、これで旅に出たい思いがふつふつ。
とうことでポチったのがパニアバッグでは有名なオルトリーブだ。
オルトリーブとは
1982年に創業したドイツのメーカー。創業者が若い頃に自転車で旅をしており、そこでずぶ濡れになった経験から、完全防水を謳ったバッグを販売し出したそうだ。
これが謳い文句。
「耐久性のある素材」と「高度な溶着技術」により完全防水を実現し、革新的な製品を世界中に提供し続けている防水バッグメーカーです。
完全防水というのは誇張ではなく、本当に完全防水なんだとか。使われている生地も売り文句を見ると、乱暴にいうと、めちゃくちゃ頑丈やで、水の侵入は許さへんよ!というくらい耐久性のある生地のようだ。
デザイン的には商品ラインナップを見る限りちょっと無骨でそっけない感じがする(ドイツと聞いて多少偏見も入っているが)
ちなみに、届いた商品に入っていたリーフレットには以下の記載。
オルトリーブ製品には独自の防水コーティングされたファブリックが使われており、それらを法政ではなく溶接することで高い防水・防塵性能を実現しています。各製品の防水性能は国際規格「IP(International Protection)表記」に則って表現されています。
オルトリーブ同封リーフレットより
ちなみにこの商品はIP64。IP64とは、「粉塵が内部に侵入しない」「いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない」である。
まぁつまり、めちゃくちゃすごい防水と防塵の性能があるよーってことだ(雑)
自転車旅に対する憧れ
ちょっとバカみたいかもしれないが、僕にはふらっと自転車をゆっくり漕ぎながら、気に入ったところに立ち寄り、宿泊してまた違う街にゆっくり漕ぎ出す・・みたいなことに対し、少し憧れみたいなものがある。
とはいえ、いざ旅に出ると一人で寂しかったりもするんだろうけど、昔から何故かちょっとした放浪っぽいことに対して憧れがある。バックパッカーみたいなガチ感もないし、四国のお遍路旅みたいなものとも違う。
自転車旅はなんかゆるいのだ。
そんな憧れもあり、買ってみたのがこのパニアバッグというわけだ。ただ、最初は日常の買い物とか、普段使いもしたいなーと思い、購入したわけだ。
届いた商品はこれ
それなりの大きさがある。
荷台への取り付けはめちゃ簡単かつ走行中に落ちることはなさそうな作り。装着するとこんな感じ。
これはめっちゃ安心感ある。
実際に装着して走ってみたが、バッグはそれなりの重さにも関わらず、e-bikeということもあり、荷物を後ろに積んでいる感覚をほとんど感じずに走行することができた。
なるほど、これがパニアバッグね、確かにこれなら僕の体力でもぷらっと旅行に出られそうだな・・と改めて思った。ふらっと多少の荷物があっても自転車で移動できる。
この商品はネットで評判が良いのであまり考えずにポチったのだが、いざ使ってみると、旅用バッグとして防水性を最優先にした作りだ。
荷物の出し入れが正直だるい
荷物入れる時これをクルクル開き、出し入れしてまたクルクル巻く必要がある。
これを毎回やる必要がある。
外にポケット類は一切ないし、バッグ内も同じくサブポケットがない。
これらによって、大雨が降っても中身に水が侵入することがないのだろう。
良くも悪くも創業者が目指した通り、防水性を完全優先したつくりだ。
ある程度理解していたつもりだったが、実際使ってみると荷物の出し入れが結構、というかかなりめんどい。日常使いにはちょっと使いにくいのが正直なところだ。ちょっと最初は正直「え〜」と思ったのも事実だ。
毎回クルクルしないといけない点は不可避だが、ポケットが少ない点バッグインバッグにすることで利便性が(少しは)増すと思う。
ただ、防水性は完璧。旅用バッグとしては最高。
ホースで一度水をぶっかけてみたが、中身が濡れることもない。これはさすがだし、めちゃくちゃ安心感ある機能性だ。
雨の中でも荷物抱えて自転車旅するぞ!という人には間違いなく良い商品だ。
ただ、僕の場合でいうと、よく考えるとそんなに大雨の中走ることが普段あると、ほぼないだろう。
旅行中に急な大雨ということもありうるが、乗っている自転車がe-bikeであり、あまり大量の水がかかってしまうのは駆動部分にも良くないのであまり好ましくない。
もし大雨が来たらマシになるまで濡れないところで数時間でも避難するだろう。一日中雨の日はそもそも走らないしな。
そういう意味では自転車旅をしたいと思っているとはいえ、ちょっと自分の使用用途とは少しずれた商品を買ってしまったのかもしれない。
まぁ普段使いでもクルクル部分のめんどくささに目を瞑れば、あとは快適に使える商品なので、大失敗ではないな。普段使いを継続してみようと思う。ファーストインプレッションで失敗と決めるのもよくないし。
ということで、この商品のメリデメを期待していた人にはあんまりな記事になってしまったかもしれないけど、あくまでも僕目線の主観記事ということでいまいちだと思った点も正直に書いてみた。
参考になれば幸いだ。
数ヶ月使ってみた感想もそのうちまたアップしたい。10月くらいに1泊で自転車旅がしたいなと思ってるので、その感想含めて書きたいな。
それまで楽しみにしてもらえば良いと思う。